クロスコードは「クロスワールド」と呼ばれる架空のMMORPGをテーマにしたシングルプレイのアクションRPGだ。

一見して分かるようにグラフィックはピクセルアートでその質感は「クロノ・トリガー」や「聖剣伝説」といったスーファミ世代の心をくすぐるタッチだろう。

様々な気候エリアがあるので、スクショ好きにとってはそういった対照的な風景を並べるととても映えるのでそれだけでもポイントは高い。

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MMORPGならではの会話やあるあるネタが各所で楽しめるのも魅力のひとつ

本作はバトルやクエストでレベルを上げ、能力を解放し、装備を整
え、ダンジョンで謎解きに挑む正統派ARPGだ。

クロスワールドで作成されたアバター「レア」はログイン直後からチャット機能に問題があった。解決を図るなかでゲーム開発者を巻き込む壮大な問題と対峙することになる。

バトルは近接攻撃、間接攻撃、ダッシュ、ガードの4つ。それぞれ好みの戦闘スタイルに合わせて成長要素を割り振ることができ、「アーツ」と呼ばれる爽快なアビリティが用意されている。

アクションはスピーディで、ダッシュと攻撃を組み合わせれば蝶のように舞い蜂のように刺す立ち回りだってできる。戦闘スタイルにもよるだろうが俺はガードアーツを使うことはほとんどなかった。攻撃は最大の防御なのだ。

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仲間のAIは非常に優秀なので大いに頼ろう。勝手にレベルも上がるしオンライン状態ならいつでも呼ぶことができる。

より強力な装備を手に入れるには敵や宝箱から得られる素材が必要となる。本作は装備がステータスの大半を占めるのでレベルの高い装備を整えるとゲームを進めやすい。

マップ上に点在する宝箱の多くは高低差を巧みに活かした場所にある。その結果プレイヤーを唸らせることになるが宝箱にたどり着いた時の達成感は一入(ひとしお)だ。

しかしながら問題なのはそういった宝箱が結構多いので唸る時間も多いところ。宝探しは必須ではないが…往来する道に宝箱がチラつくのは気分的に落ち着かない。

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点在する宝箱は強力な装備の素材に欠かせない

本作の特筆すべき要素は「ボール」を飛ばして様々なオブジェクトを作動させるパズル要素だ。時間制限のある複数のオブジェクトを同時に操作する点ではややアクション性も求められる

パズルを解くコツはゴールとなるオブジェクトから逆算して考えることだ。


そしてパズルのレベルデザインも王道なのだ。

新しいオブジェクトが登場すると、まず簡単なパズルで「オブジェクトの使い方」をプレイヤーに覚えさせる。

そこから徐々に応用的なパズルへと進んでいく。いわば計算ドリルのような構成だ。

導入編の謎解きを除いて、パズルの難易度はやや高い。そして残念なことにパズルを解かないことにはストーリーが進まない。武闘派プレイヤーもダンジョンのパズルには一苦労することだろう。

少しやってみて解けないと思ったら休憩するのがオススメだ。熟考すると知恵熱が出るから閃きに頼っていこう。

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「ボール」の正式名称は「バーチャル・リコシェット・プロジェクタイル」。「タマタマ」などと呼ばれてた時期もあったーーーという凝った設定があるのが良い。

最後に、BGMについてはあまりキャッチーな曲はなかったが戦闘BGMはアップテンポでスピーディなバトルとマッチしている。エリアによってもBGMが変わるので飽きがこないのは作業ゲー感を薄める良いポイントである。


クロスコードは正統派RPGとして様々な要素がバランス良く揃い、およそ欠点が無いと言っても良い程の完成度だ。

古き良きピクセルアートで一見カジュアルな印象だがやってみると
想像以上にボリューミーだから満腹感にも包まれるに違いない。

王道であり正統派でバランスのとれたゲームデザインは多くの人にオススメできる。「Steamゲームといえばまずコレ!」とニューカマーにも推せる作品だ。