11bitスタジオといえばThis war of mineが代表作で、テーマ自体はシリアスなサバイバルを扱っているイメージが強い人も多いだろう。Frostpunkは「イギリスを大寒波が襲い、逃げ延びた人々がやっとの思いで見つけた熱源ジェネレータを拠点にする」というプロローグから始まる。
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本作の特徴は「室温の維持」と「法律の制定」だ。なお、通貨は存在しない。というより人々はもともと一つのコミュニティなので少なくとも今を生き抜くうえでは必要ないのだろう。

舞台は気温マイナス20℃をさらに下回るような極寒の僻地。人々は寒さと低体温症からくる病気にさらされている。温度を保つ方法は大きく3つ「ジェネレータの維持」「建物の断熱」「建物の暖房」だ。燃料となる石炭は常に掘り続けなければならない。

下がり続ける気温に対応するためには木材と鉄を材料とした「研究」を進める必要がある。したがってこのゲームは「ジェネレータの活動を維持しつつ木材と鉄を掘り起こし、研究によってより高い暖房効果を得る」ことがクリアへのプロセスとなるのだ。
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プレイヤーはコミュニティのリーダーとして人々を管理するわけだが、ときに人々から反発されたり選択を迫られたりすることもある。そんなとき人々を導くのが法律の制定だ。

労働力が足らなければ24時間働かせる法律を定めることができる。子供に労働の手伝いをさせることもできる。極めつけは、寒さで死人が腐らないため埋葬せず臓器を医療に回すこともできるのだ。
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当然、人々を資源のように扱えば不満が溜まってしっぺ返しを食らう。「こんな場所では生きられない!」「ロンドンに戻ったほうがまだ希望がある!」という主張が人々のなかに産まれるとさぁ大変。「ロンドン主義者達」の誕生である。対処の方法はプレイヤーの腕次第といったところだろう。
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個人的にはクリアするだけなら易しいほうだと思う。なぜなら思いのほかランダム要素が少なく、配置される資源もだいたい同じなので、2回目にはもうパターン化できて余るくらいの資源が掘り出せてしまうのだ。あとはサブストーリーにチャレンジしたり実績解除に向けた縛りプレイといったやり込み要素を楽しむことができる。

終わりなき街づくりシミュというよりは、来る大寒波に備える物語がゲームのコンセプトだ。効率的に街を運営したいからといってwikiを見てしまうのはもったいない。先の見えない極寒の地で生きる人々を共に見守るのもプレイヤーの役割なのだ。